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本日リユースブックストアで「鬼灯の冷徹 コミックセット」 を買取致しました。

 

物語の舞台は、現世ではなくあの世。閻魔大王の第一補佐官である鬼神・鬼灯が、働かない上司(閻魔大王)や一癖も二癖もある部下たち(犬猿雉鬼その他)を叱咤激励しつつ罵倒したり、ナンパ癖のある神獣を張り倒したり、EU地獄で悪魔を愚弄するコメディ作品です。

 

作者・江口夏実。講談社「モーニング」にて2011年14号より連載開始。

「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」のランキング1位を受賞。

2018年4月時点で26巻まで発売されており、2013年7月にアニメ化しています。

地獄も現世もさほど変わらない

『鬼灯の冷徹』のみどころは、「地獄も現世もさほど変わらない」というところでしょう。

閻魔大王といえば恐ろしい姿を想像してしまいがちですが、この作品内では部下である鬼灯の尻にひかれる好々爺として描かれています。

地獄に墜とされた亡者に判決を下すときは恐ろしい表情をしますが、実はサボり癖があり、ダイエットも続かなくて、現代の若者亡者たちに手を焼いているのです。

 

そしてそんな閻魔大王の第一補佐官である鬼灯は「出来るけど危ない人」です。超合理主義で拷問好き。働かない上司を引っ叩き仕事をさせるだけではなく、地獄のあらゆる部署から頼りにされ、時には厄介者として恐れられています。仕事は出来るけど、なんかヤバい人。

 

いいコンビといえばいいコンビなのでしょうが、働きすぎる部下がいると上司は働かなくなるものです。そこは現世も部下もさほど変わらないのでしょう。

ドS鬼灯に振り回される周囲の苦労

主人公・鬼灯がワーカーホリックという時点で混沌としていますが、実は鬼灯こそが地獄の中でも最強クラスの「危ない人」なのです。

鬼灯は立場をきちんと理解しており、仕事中心の日々の生活を居心地のいいものとするべく画策しています。その結果、動物極卒を増やし、コストカットと鬼灯の癒しを実現させました。

そのほかにも、現世のミステリー探検番組の懸賞に当たったからと無理やり有休をとったり、EU地獄のベルゼブブの奥さんに誘われるがままいい思いをしたり、意外とちゃっかりしているのです。

それでも何故か憎めないのは、「仕事ができるイケメンだから」の一言に尽きるでしょう。気に入らない上司をぶん殴る度胸や生き様がかっこいいのですべてが赦される。稀有な人物です。

何故か身近に感じてしまう「あるある」

神話や時事ネタ、おとぎ話にUMAネタなどがふんだんに盛り込まれたダークでブラックなファンタジー世界で、つい「あるある」を見つけてしまう。それができれば『鬼灯の冷徹』の楽しみ方は完璧です。

 

例えば、鬼退治でおなじみの桃太郎。

室町時代は美男だったという桃太郎ですが、時の流れは残酷なので、現代では美男子扱いをされることがありません。

鬼退治で一躍有名になったため調子に乗りすぎてしまい、天国で暮らしていたのにわざわざ地獄まで鬼退治に来てしまい、鬼灯と対面しました。生前の功績に執着するあまり、散々な目にあってしまった哀れなキャラクターの一人です。

 

他にも個性的なキャラクターである奪衣婆(だつえば)

三途の川のほとりで、亡者の衣服をはぎ取り、川を渡らせる仕事に従事している恐ろしい老婆です。日々賃金アップを訴え、女子供にも容赦しませんが、男性の場合顔によって態度が変わります。

 

それ以外にも、どこかで会ったことのあるようなキャラクターたちが大勢います。非日常な舞台で動き回る、人間らしい登場人物の言動に「この人、知ってる気がする」と思うことも少なくありません。

地獄以外の雑学多めで読後に博識気分が味わえる

舞台が地獄ということもあり、読後は地獄に関する知識がかなり増えます。

『鬼灯の冷徹』は、仏教用語でいうところの地獄で働く鬼灯の日常がメインですが、実は地獄は大きく二つに分けることができます。閻魔大王や釜茹でお馴染みの八大地獄と、極寒の地である八寒地獄という二つが合わさって「地獄」と呼ばれているのです。

 

この時点で「へぇー」と思わずにはいられませんが、『鬼灯の冷徹』には神獣・白澤(はくたく)がチャライ男性として描かれており、白澤は天国で薬屋を営んでいます。

実際に現世に存在する草花を生薬として煎じていたりするので、読むたびに発見が増えていくのも興味深いです。

日々の生活に疲れた人、人間関係が煩わしいと思える人におすすめです。働かない上司をお持ちの方、読めばきっとすっきりします。ワーカーホリックな上司をお持ちの方、共感ポイント多数です。

鬼灯の部下として読んでみると「仕事できる上司ってかっこいい……」と思いがちですが、鬼灯の上司目線で読んでみると「何この部下こわい!」と思ってしまいます。

地獄も現世の会社同様、組織化されている部分も多く、一見無駄と思えるようなことをなぁなぁにしています。そして鬼灯はそれらをぶち壊し、新しい体制を作り上げる敏腕補佐官なのです。

仕事のできる人って、だいたいどこかしらぶっ飛んでいるのでしょうね。そう思わずにはいられませんでした。ぜひご覧になってください。

 

リユースブックストアでは「鬼灯の冷徹 コミックセット」をはじめとするコミックセットを買取致しております。

 

読み終わった本などがあればぜひリユースブックストアにお持ちください!

 

 

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