買取日記をご覧いただき誠にありがとうございます。
本日リユースブックストアで「漂流教室 コミックセット」 を買取致しました。

『漂流教室』

1972年から約2年間、週刊少年サンデーで連載。小学生が、校舎ごと荒廃した世界へタイムスリップしてしまい、生き残っていくためにあらゆる困難に立ち向かっていくという、かなりセンセーショナルな作品。パニックとサスペンス。裏切りや対立があり、人の醜さに弱さや強さ、謎の生き物や病気との対決…あらゆる想定外の出来事の中、子どもたちはどうサバイバルしていくのか…終始ヒヤヒヤドキドキハラハラな展開。いわゆるホラーとはちょっと違うものの、物語全般に漂うなんともいえない恐怖感が、作者である楳図かずおの独特なタッチによって何倍にも増幅され、ほんとにほんとに怖いのです。

この作品は、1985年に風見潤によってノベライズ本が書かれ、1987年には実写による劇場版、1995年には日米合作でアメリカの学校を舞台にしたオリジナルビデオが作られます。さらに、2002年にはフジテレビでドラマ化され、2009年には舞台化。それぞれに独特の世界観を表現しようと工夫されてきましたが、やはり原作は別格。怖さのみならず、その奥深いテーマとエピソード一つ一つの意味は、原作を読んで自分自身じっくり味わいたいものです。

主人公は、大和小学校6年3組の高松翔。大人になんかなりたくないと思いつつ、子ども扱いされるのも気に食わない、そんな年頃。前日、買い物に出かけ、夕方立ち寄った学校で見知らぬ小さな男の子と出会い、遊んであげているうちにすっかり帰りが遅くなってしまいました。それを母に叱られ、夕飯もそこそこに不機嫌なまま眠った翔。翌朝、起こしてもらえなかったこと、さらに、机の引き出しの中の大人にとってはただのガラクタにしか思えない、翔にとってはとても大切な宝物を全て捨てられてしまったことに気づき、ついに「ババァ」と怒鳴り、大喧嘩。親でもなければ子でもないとお互いを罵り、「二度と帰ってこないから!」「二度と帰ってきてほしくないわ!!」と怒鳴り合って、翔は朝食も食べず、走って学校へ向かいます。

なんとか間に合った翔は、落ち着いてくると、母にひどいことを言ったと後悔し、今日は早く帰って謝ろうと反省します。その頃、母も、同じように後悔していました。そんなことがありつつも、いつもの一日が始まったと思われたその瞬間…ドーンとすごい音とともに、地面がぐらりと大きく揺れ、皆あわてて机の下に隠れます。地震は大きかったもののすぐ収まり、ほっとしたのもつかのも…学校の外の様子が、すっかり変わってしまっていることに気が付き、皆、愕然とします。門の外は、見渡すばかり砂と岩ばかり。電話も通じず、テレビやラジオもつかず、外の世界が一瞬にして消え失せたのではないかと考えはじめていました。

その頃、翔の母も、大きな地震を感じ、心配で外に出てみると学校の方が騒がしく、他の保護者たちとともに向かうのですが…。学校があったはずの場所にはなにもなく、大きな穴がぽっかりとあいているばかり。驚きの光景に、いったい何が起こって、子どもたちはどこへ行ってしまったのか、途方に暮れるしかありませんでした。

そして学校では、大人たちから少しずつ壊れていきます。まず、いつもは優しかった給食配達の関谷が豹変。部屋にくる生徒たちや先生に、次々攻撃を加え、給食を独り占めしようと女子生徒を人質に立てこもります。人質を救出しにいった翔たち。逃げるときに、翔はつい手にパンと牛乳を掴んできてしまっていました。

教室に戻った翔は、窓の外に、グランドで遊ぶ子どもを発見します。その子は、昨日の夜に遊んだ、3歳のゆうくんでした。迎えに行った翔は、ゆうくんが三輪車にくくりつけ引きずって遊んでいた板を見て、ぎょっとします。それは、翔たちが通うこの学校の銘板でした。まるで何十年も何百年もたったようにぼろぼろになった銘板をみて、翔は昔読んだ本の一場面を思い出し、自分たちの置かれたこの状況の原因に、ある可能性を思いつきます。それは、とても恐ろしいものでした。

夜になると、パンの数を把握していた関谷が盗んだ生徒を探して教室をまわりはじめ、生徒たちがポケットなどに潜ませてきていたお菓子も奪いながら暴れます。パンと牛乳は、ゆうくんに食べさせてしまってもうありません。翔たちは、関谷に立ち向かう覚悟をし、ドアを開けて入ってきた関谷に飛びかかります。苦戦しつつもついに関谷を捕らえ、ロープで縛ってロッカーに閉じ込め、ついに給食を取り返した生徒たち。

給食を食べ、そのままそれぞれの机にうつ伏して眠った翔たちが目を覚ましたとき、不可思議な現象を目にします。太陽が日食のために、肉眼で見ることができたのです。今日は日食の日ではないと、翔は学校の銘板を見て考えた可能性を思い出します。それを確かめるため、ゆうくんが銘板を拾ったという場所へ向かうと、そこは校門の外。一面砂と岩ばかりの恐怖の場所の一角でした。そして、驚きの石盤を発見し、翔たちは愕然とします。

その頃、教師たち間でも、パニック状態が極限に達し、恐ろしいことが起こっていました。

すでに十分怖いのですが、本格的な恐怖は、むしろここからです。本当の意味での人間の醜さ、得体の知れない生物との戦い、病気の危機…次々恐ろしい状況に陥っていく翔たち。彼らは、どうなってしまうのか、読み進められずにはいられません。恐怖の楳図かずおワールド、圧巻です。ぜひ、どっぷりはまってみてください。

リユースブックストアでは「漂流教室 コミックセット」をはじめとするコミックセットを買取致しております。
読み終わった本などがあればぜひリユースブックストアにお持ちください!

おすすめの記事