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本日リユースブックストアで「星新一 ショートショート DVD-BOX」を買取致しました。

「星新一 ショートショート」は、2007年にパイロット版が、2008年から2009年にかけてはレギュラー放送がされたテレビ番組。実写ドラマやアニメーションなど、さまざまな手法で星新一のショートショートを映像化した作品です。クリエイターや出演者は毎回異なり、オムニバス形式で制作されています。

原作である星新一のショートショートは、短い文章の中で寓話的な物語やブラックユーモアが紡がれています。SFとショートショートの名手である星新一の作品は、執筆から数十年が経過した今でも、古いと感じることのない不思議な魅力にあふれています。そんな星新一が残した1000本以上のショートショートの中から、50本を映像化。原作の魅力を損なうことなく、星新一の世界を見事に視覚化しました。

たとえば星新一の代表作である「ボッコちゃん」。ロボットであるボッコちゃんが働くバーが舞台のこの作品は、CGアニメーションで映像化されています。ボッコちゃんのビビットな色合いが近未来の世界観を醸し出し、対照的に暗色を用いた背景がダークな雰囲気を感じさせます。ボッコちゃんはロボットなので、いくら酒を飲んでも酔うことはありません。それどころか店では、ボッコちゃん飲んだ酒を回収し、使いまわすこともありました。

バーに通う男は、ボッコちゃんがロボットだとは知らず、ボッコちゃんに恋をしています。ボッコちゃんがいくら飲んでも酔わないので、たくさんお酒を頼んでいるうちに、お金に困るようになってしまいました。ある日金に困った男は、ボッコちゃんに自分の悩みを打ち明けます。しかしボッコちゃんはロボットなので、オウム返しに受け答えをすることしかできません。怒った男は持参した毒薬を酒に混ぜ、ボッコちゃんに飲ませます。そうとは知らず店のマスターは、いつも通りボッコちゃんの飲んだ酒を回収し、使いまわしてしまいます。その結果は、言わずとも想像がつくでしょう。ボッコちゃんが淡々と酒を飲むラストシーンの不気味さが、アニメーションでも見事に再現されています。ボッコちゃんの声も無機質に感情を感じさせない演技で、ボッコちゃんの行動はあくまでプログラム通りだと思わせる説得力があります。

星新一の作品にはブラックユーモアや、現在の社会を予言したのかと思わせるようなものが多く、見ているとドキッとしてしまうことがしばしば。しかし中には、切ない作品や優しさに満ち溢れた作品もあります。たとえば、ある恋人のケンカと和解を描いた「愛の鍵」。言葉が鍵として利用されるようになった世界が舞台のこの作品は、白が基調のシンプルなセットで実写化されています。短い尺の作品ながら、深く印象に残るお話です。

また、国を維持するためにシステムに選ばれた人間を排除する世界が描かれた「生活維持省」というアニメ作品も印象的です。国を維持するために人口を減らすことは当たり前、と考え、任務を黙々とこなしていく生活維持省の男たち。しかしシステムが次に選んだのは、意外な人物でした。落ち着いた色合いの背景と、アメリカンコミックを思わせる平面的なキャラクター。肩に力の入らない普通の会話の中にひそむ、やるせなさ。わずか3分あまりの映像に、胸が締め付けられます。

全50本の映像を一気に堪能することのできるDVD BOX。原作を読んだことのある方もそうでない方も、ぜひ映像で星新一の世界に浸ってみてください。

リユースブックストアでは「星新一 ショートショート DVD-BOX」をはじめとする趣味・実用DVDの買取を致しております。
見終わったDVDなどがあればぜひリユースブックストアにお持ちください!

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