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本日リユースブックストアで「境界のRINNE コミックセット」 を買取致しました。

境界のRINNEは週刊少年サンデーで2009年から2017年まで連載されたマンガ。作者は「うる星やつら」や「めぞん一刻」、「犬夜叉」などで知られるベテラン漫画家、高橋留美子です。テレビアニメ化もされており、NHKのEテレで第2シリーズまで放送されました。
高橋留美子作品はギャグからシリアスまで幅広いのが特徴。今回の境界のRINNEは、コメディー要素の強い学園ものです。

本作のヒロイン、真宮桜(まみや さくら)は、幼い頃のとある出来事がきっかけで、この世のものではない存在が視えるようになってしまった女の子。高校生になっても治らない自分の体質を面倒に思いながらも、特に代わり映えのしない日々を過ごしていました。
高校で桜の隣の席になった少年、六道りんね。本作の主人公です。入学式以降一度も教室に現れないりんねのことを、クラスメイトは気にしていました。
しかし桜には、派手な羽織を着たりんねの姿が視えています。りんねが着ていたのは「黄泉の羽織」と呼ばれる特殊なもの。羽織を着たものを霊体化させる力を持っていました。
りんねは死神と人間の血を引いており、この世に未練を残した霊を成仏させる、死神のような仕事をしています。高校に通いながら死神の仕事をしてお金を稼ぐりんね。実はりんねは高校の制服が買えず中学校指定のジャージを着て登校するほどの貧乏少年。桜に死神道具を買うお金を借りてから、2人は何かと一緒にいることが多くなります。
りんねの祖母である魂子、転校生で祓い屋の十文字、使い魔の六文など、回を追うごとに個性的なキャラクターが次々と登場。あまり深刻でない事件をどたばた解決していく、他に類を見ない死神ものマンガです。

境界のRINNEの魅力のひとつは、六道りんねと真宮桜の何とも言えない距離感。
だんだんと桜のことが気になりつつも、素直になれないりんね。りんねはなかなか桜のことを下の名前で呼べず、「真宮桜」とフルネームで呼びます。
一方、りんねへの気持ちに気づかず、基本的にはポーカーフェイスの桜。りんねが他の女の子と仲良くしているように見える場面では、嫉妬する一面も。こういう場面ではりんねがいつも勘違いされ、とばっちりを受けてしまいます。
傍から見たら明らかに両想いにもかかわらず、2人の距離はなかなか縮まりません。良い雰囲気になりそうな場面でも、必ず邪魔が入ります。そんな2人を見ていると、お互いの気持ちに早く素直になってほしい、今度は邪魔が入らないでほしい、と手に汗握ってページをめくってしまいます。

また、死神道具、というアイテムを使って除霊をするのも境界のRINNEならでは。死神道具にはすべて値段が付いており、安いものから高いものまでさまざま。貼ると何でも付喪神にしてしまう「付喪神ステッカー」や、とり憑いた霊を分離させる「分離香」など、その効果も個性豊かです。
貧乏なりんねは、できるだけ安い死神道具を使って仕事をしようとします。幽霊と電話ができる糸電話の通話料金10円でも、りんねには大きな出費。できるだけ儲けを大きくするためにも、経費を安く抑えたい。そんなりんねの切実な気持ちが伝わってきます。
りんねはお金関係でダメージを受けると、血の涙を流すという一面も。日々の生活費を必死に抑えようとするりんねの姿を見ると、「養ってあげたい」と思うはずです。なぜりんねがこれほど貧乏なのか。その理由は、ストーリーが進むにつれて明らかになっていきます。

しかし仕事に対するプライドや責任感は高いりんね。たとえ赤字になっても、一度引き受けた仕事は最後までやり遂げます。普段は頼りない一面を見せても、やるときはやる六道りんね。読み進めていくうちに、りんねがだんだんと格好良く見えてくるはずです。

境界のRINNEは作画やセリフ回しもとても魅力的な作品です。
まずはシンプルで動きのある絵。ページの情報量が多すぎないので、ずっと読んでいても疲れません。今までにも高橋留美子作品に触れたことのある人にはおなじみのあのポーズも。転んだ時やおどろいた時によく見せる、親指・人差し指・小指を立てた独特のポーズを見ると、「ああ、高橋留美子作品だな」と感じるはずです。
次にキャラクターの微妙な心情を映し出す表情。1巻で高校のジャージを恵んでもらった時に見せるりんねの表情が絶妙です。
そしてテンポのいいセリフ。幽霊たちが成仏できない経緯を勝手に話し始めるときに桜たちが言う「語りだした」というセリフにはつい笑ってしまいます。特に桜のセリフはドライなものが多いので、他の作品にはあまりないヒロインだと感じることでしょう。
「死神」というシリアスになりがちなモチーフを扱いながらも、深刻になりすぎない匙加減がとても小気味良いです。

話も短いものが多く短編連作といった感じなので、隙間時間でも気軽に手に取ることができます。特にテレビアニメで初めて境界のRINNEを見たという人は、ぜひ原作の絶妙なテンポ感を堪能してください!

リユースブックストアでは「境界のRINNE」をはじめとするコミックセットを買取致しております。

読み終わった本などがあればぜひリユースブックストアにお持ちください!

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