買取日記をご覧いただき誠にありがとうございます。
本日リユースブックストアで「四畳半神話大系 Blu-ray BOX」を買取致しました。

四畳半神話大系は、2010年に放送されたテレビアニメ。フジテレビのノイタミナ枠で放送され、独特な色彩の映像表現と、台詞量の多さで話題となった作品です。原作は森見登美彦の小説。「夜は短し歩けよ乙女」や「有頂天家族」など、アニメ化される作品が多い森見登美彦ですが、初めてアニメ化された作品が、この四畳半神話大系です。テレビアニメ制作はマッドハウス。監督は独特な世界観の作品を手掛ける湯浅政明です。

本作の舞台となるのは京都の街。アニメオリジナルの話数も入れ、原作小説をさらにふくらませた物語となっています。京都大学農学部に通う大学3回生の「私」が主人公です。私はこれまでのキャンパスライフを後悔し、「もしあのとき別のサークルを選んでいたら」という、どうしようもない気持ちを抱いて生活しています。しかしそんな叶うはずのない願いは、ある日唐突に叶うことになります。映画サークル「みぞぎ」、テニスサークル「キューピッド」、ソフトボールサークル「ほんわか」など、私は時間が巻き戻るたび、いくつものサークルに入ってみます。しかしどの道を選んでも、悪友である小津につきまとわれ、密かに恋心を寄せる黒髪の乙女・明石さんとはうまくいきません。数々の可能性を選択し、いくつもの人生を歩む私。そうしてできあがったいくつもの並行世界を渡り歩いて、私はとある未来にたどり着きます。

本作の魅力のひとつが、実写を絶妙に取り入れた独特の映像。背景は実在する建物の写真や映像を使用し、青や緑など大胆な色を重ねることで異空間めいた世界をつくっています。舞台となった京都大学や下鴨デルタ、下鴨神社などは徹底的にロケハンが行われました。こうした舞台は、ファンにとっては聖地となっています。一方で手書き部分はシンプルな線と色でまとめられ、平面的な表現となっています。キャラクターにはほとんど影が付いておらず、2次元的な外見でありながら、立体感のある線と動きで描かれています。原作の表紙を担当した人気イラストレーター・中村佑介の絵柄が見事に再現され、生き生きと動き回ります。主要キャラクター以外は顔がかかれていないことも多く、誰がキーパーソンなのかが一目でわかる仕様も面白いです。立体的な背景と平面的なキャラクターが織りなす独特な世界観は、一目見ると癖になること間違いなしです。

また、本作は他に類を見ないほど台詞量が多いことも特徴的。1話目の冒頭から早口で語られる私のモノローグ。通常の倍以上かと思われる台詞量は、原作小説の地の文を可能な限り詰め込んだ結果です。原作が私による一人称小説であることを利用し、地の文を私のモノローグとすることで、原作ファンにも嬉しい作品となりました。モノローグによって、私のしょうもなさが良い意味で際立っています。全体的にどのキャラクターも早口で台詞量の多い作品ですが、特に私の台詞量は群を抜いています。10話目ではすべての台詞を私役の浅沼晋太郎さんが担当し、約20分間一人でしゃべり続けるという異例のエピソードとなりました。

全11話という短めの作品ですが、どの話数も内容が濃く、見ごたえがあります。ラストを知った上でもう一度最初から見ると別の視点から作品を楽しむことができ、「なるほどそうだったのか」と納得する場面も多いです。ぜひBlu-ray BOXで、この奇妙な四畳半並行世界を何度も味わってください。

リユースブックストアでは「四畳半神話大系 Blu-ray BOX」をはじめとするアニメDVDの買取を致しております。
見終わったDVDなどがあればぜひリユースブックストアにお持ちください!

おすすめの記事