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本日リユースブックストアで「モブサイコ100 コミックセット」 を買取致しました。

モブサイコ100

主人公の影山茂夫(通称・モブ)は、モテたい盛りの中学二年生です。
超能力という特別な力を持ちながら、その力を必要ないものとして力をほとんど使わずに普通に生活しています。
超能力漫画でありながら、主人公自身がその力にそんなに興味がないところがこの漫画の面白みの一つです。
超能力のない弟、影山律に「どうしてもっと普段から超能力を使わないんだい?」と質問を投げかけられても「使う機会がないから」と一蹴する場面もあります。

しかし、超能力を使わないだけで、主人公モブの持つ力はとても強く、大きな悪霊であっても瞬時に消しとばしてしまえるほどです。

そんなところに目をつけた自称霊能力者の霊幻新隆は、「超能力の使い方を教えてやる」と言い、自分の力をうまくコントロールできずに悩んでいたモブを言いくるめ、自分の弟子とします。
時給300円で霊幻の元でアルバイトをしながらモブは様々な経験をしていくことになります。

1巻では、怪しい宗教団体「(笑)」に勧誘され、信者に「モテますよ」と言われ「行きます」と即答し、ほいほいとついて行ってしまいます。

そこでモブが目にしたものは、超能力で人々を洗脳し、無理やり笑顔にさせている教祖の実態でした。
力の強いモブには洗脳が効かず、愛想笑いさえできないモブに教祖は言います。「空気を読みなさい」と。
今まで他人に合わせることが苦手で空気を読むことなどできなかった主人公にとって、耳が痛い言葉でした。
超能力がどんなに強くても、人と一緒に笑えない、一緒に泣けない、感動もできない、思った通りの青春を送れないモブに強いストレスがかかりました。そのとき、彼の中の「怒り」という感情が100%になります。
彼は成長する過程で、自分の超能力が危険なものであることを知り、無意識に制御していました。力を制御するということは、同時に、”思うがまま動けない”、”好きに動けない”ことを意味し、常に感情がブレーキをかけた状態になっていたのです。
その抑圧された感情の一つ「怒り」が爆発し、教祖を名乗っていた上級悪霊を引きずり出し、信者を全員天井に貼り付けるという離れ業をやってのけます。当然、悪霊は成す術もなく消されます。
モブはあとになって思いました。

「僕のノリが悪いせいで、楽しそうな人たちの空気が台無しになった」と。
宗教団体「(笑)」を潰したその足で、モブは師匠・霊幻の元へ向かいます。
そこですべてを打ち明け、「空気が読めるようになりたいです」と相談します。
霊幻はすっぱりと「そんな上等な処世術、お前には無理だろ」と言い放ちます。目に見えて凹んでしまうモブに師匠は「気にすることじゃない。お前の人生主役はお前だ。なぜお前が連中に合わせる必要がある?」と続けます。
宗教団体「(笑)」がやっていたことは”救い”ではなく”依存”であり、集団心理を用いた詐欺であること、つまりモブは今日、自分にしか助けられない人たちを偶然助けたことになるということ。
師匠の言葉にモブは心を打たれ、彼の中を渦巻いていた怒りの感情が0%になりました。

2巻では、モブと同じように超能力を持った中学二年生・花沢輝気(通称・テル)が登場します。
彼は、モブとは正反対の生活を送っていました。超能力を使い、サッカーのシュート率は100%。テストはいつも満点。喧嘩をすれば誰も勝つことはできませんでした。そんな華やかな生活を送るテルとモブがひょんなことをきっかけに出会います。
上下関係をはっきりさせたいテルは、モブに向けて超能力の攻撃を行います。
対するモブは、「超能力は人に向けてはいけない」という約束を師匠としているため、防御のみの行動をとります。
それを舐められていると捉えたテルは徐々に苛立ちを覚えていき、ついにその感情は殺意になり果ててしまいます。

もしモブが師匠の霊幻と出会っていなければ、超能力を平気で人に向け、悪用することを選んでいたかもしれません。
そんなもう一つのモブの未来をテルという人物を通して見ることができる物語でした。

5巻では、モブの弟である律に超能力が覚醒します。
律は、真面目な性格で運動も勉強もできない兄のモブとは違い、成績優秀、スポーツ万能、生徒会に属し、出来のいい弟を演じていました。
彼はずっと超能力に憧れを持ち、同時に超能力を使える兄にも憧れを抱いていました


その超能力を使えるようになった律は、力を使い、不良たちををねじ伏せて学校の”大掃除”をしながら確信していきます。
自分の兄に対する憧れは、劣等感と恐怖心でできていることに。
ある日、律が不良生徒たちを路地裏に集め、一気に片付けたところに、モブがやってきてしまいます。
そこで律は、兄であるモブに言いました。「僕はアナタが怖かったんだ。ストレスを溜めると何をするか分からない。兄弟喧嘩なんてできたもんじゃない」
今まで律が、モブのストレスを溜めないように必死に気を遣ってきたこと、喉から手が出るほど欲しい超能力をなんの努力もなしに兄が手に入れていることに屈辱を覚えたこと、気が狂いそうなほど超能力を使う努力をしていたこと。
律はモブに「仲良し兄弟はここで終わりだよ」と告げ、兄弟喧嘩をしようとします。
嘘で塗り固められていたなかよし兄弟が、律の中で変わっていく物語です。

超能力を使わない兄の弱くて、どこまでも純粋な強い姿勢に涙せずには入られませんでした。

戦闘シーンもさることながら、様々な形のヒューマンドラマを見ることができる作品です。
心打つセリフや考え方に心震えます。ぜひ読んでみてください。

リユースブックストアでは「モブサイコ100 コミックセット」をはじめとするコミックセットを買取致しております。
読み終わった本などがあればぜひリユースブックストアにお持ちください!

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