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本日リユースブックストアで「スティール・ボール・ラン コミックセット」 を買取致しました。

スティール・ボール・ラン

ジョジョの奇妙な冒険は、1986年に連載をスタートし、1部から6部を経て、今から紹介する「スティール・ボール・ラン」、8部にあたる「ジョジョリオン」と今なお連載され続けている人気作です。その累計発行部数は2016年に1億部を超え、文化庁メディア芸術際10周年記念アンケート企画「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で2位を獲得するなど、読んで損はない作品です。

さて、「スティール・ボール・ラン」は、ジョジョの奇妙な冒険の第7部にあたる作品です。
ジョジョ6部で世界は一巡し、すべてが作り変えられてしまったあとの世界が舞台となっています。
最初は、週刊少年ジャンプで連載をしていましたが、途中から対象年齢の高いウルトラジャンプに移籍をしました。
その理由を、作者の荒木先生は「ダイナミックな画面表現と、繊細な心理描写をかねそなえた作品を描こう、と思ったからですね」と言っています。また「週刊連載のコンパクトな起承転結の繰りかえしじゃなくて、もっと大きな物語を語りたくなったんです」とも話しており、その言葉通り、この作品は国を揺るがすほど壮大で大胆な物語となっています。

主人公のジョニィ・ジョースターは、天才騎手でしたが、その高慢な性格が引き金となり、銃撃され、下半身不随となります。
もちろん、騎手は引退を余儀なくされ、それまでちやほやされて生きてきた生活が一変してしまいます。
ある日、北アメリカ大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」が開催されることを知り、ジョニィは車椅子で見物に向かいます。
そこで、鉄球の回転を使う男、ジャイロ・ツェペリに出会います。彼の使う回転の余波を受け、動かなかったはずのジョニィの脚が少しだけ動いたことをきっかけにジョニィはこのレースへの参加を決意し、ジャイロの秘密を知るために彼と行動を共にします。
最初こそジャイロに煙たがられていましたが、レースが進むにつれ、彼らの信頼は深まっていきます。

この作品では、「聖なる遺体」というものがキーアイテムになっていきます。
レース序盤、ひょんなことからジョニィは、聖なる遺体の左腕に取り憑かれ、具現化した精神エネルギー「スタンド」を発動することができるようになります。遺体の影響でまた下半身が動いたことから、ジョニィは遺体をすべて集める決意をします。
しかし、遺体を集めようとしているのは、彼だけではありませんでした。
その人こそ、アメリカの大統領ファニー・ヴァレンタイン。今作の最大の敵です。
大統領は、聖なる遺体をすべて回収し、マンハッタン島のシェルターに保管することで、アメリカを世界の中心にしようと企んでいました。
また「スティール・ボール・ラン」も、表向きは総距離約6000kmに及ぶ乗馬レースですが、大統領はそれを利用し、各地に散らばった「聖なる遺体」の回収をしようとしてたのです。
ジャイロとジョニィは、レース参加者の襲撃に遭うにつれ、その真実にたどり着きます。

レースをしながら遺体を集め、時にレース参加者と戦い、死闘を繰り広げていきます。

注目すべきは、二人の絆です。二人で力を合わせ、絆を深め、支えあっていく姿に心を打たれます。
ジョニィは最初、ろくに馬に乗ることさえできませんでした。それを、ジャイロから「回転」を教わることで克服していきます。
序盤にスタンドを身につけはしますが、「爪を飛ばす」という、今までのジョジョシリーズを考えるとあまり強うそうな技ではありません。

また、ジャイロにはスタンド能力がありません。鉄球を投げる技術のみで戦闘を行います。
一見、弱そうな二人の能力ですが、この爪と鉄球のみで、音を具現化し操るスタンドや磁力を操るスタンドに挑んでいきく様はとても素敵で、時に熱く立ち向かい、時には冷静に勝負の時を見極め、お互いの持つ知恵と力を最大限に活かす協力バトルには目を瞠るものがあります。読者は、この二人の絆に感動することかと間違いなしです。

登場した時は、ただの嫌な奴だったジョニィ・ジョースターという人物が、下半身不随という不幸を乗り越え、レースを通して成長を遂げていきます。彼を大きく変えたのは、やはりジャイロ・ツェペリの生き方や考え方です。
飄々としていて、時にはギャグを言ったり、自作の歌を歌ったりする一面もありますが、その一方で面倒見がよく、襲い来る敵によって戦術を細かく変える繊細さを持ち合わているジャイロ。
国家反逆罪で処刑されることになった無実の少年を救うために「スティール・ボール・ラン」に参加している彼の持つ正義感には、震えました。
そんな彼の元でレッスンを受けるジョニィは、巻を追うたびに、成長し、最終巻に至る頃には、誰もが彼に共感し、一緒に涙を流すことのできる立派な青年になっていきます。
ラストシーンは、読者の解釈によってはハッピーエンドともバッドエンドとも取れるような展開が待っており、胸を締め付けられることと思います。

全24巻の中で、人の成長と、再生の物語が描かれた今作。
ジョジョの奇妙な冒険は6部で一度完結しているため、7部からでも十分に楽しめる作品となっています。
ぜひ買って読んでみてください。

リユースブックストアでは「スティール・ボール・ラン コミックセット」をはじめとするコミックセットを買取致しております。
読み終わった本などがあればぜひリユースブックストアにお持ちください!

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